1418 なんでんかんでん
環七沿いの有名とんこつラーメン店、「なんでんかんでん」が昨5日、閉店したそうだ。ラーメン店の閉店がニュースになるのも、エリート中のエリートだったからだろう。
ラーメンブームをつくった・・・と称賛される人は何人かいるが、僕は、赤坂で屋台のラーメン屋だった「赤坂ラーメン」の佐藤さんを絶賛する。あのラーメンは本当に美味かった。どんなに腹いっぱいでも、やっぱり食べたくなり、タクシー飛ばしてでも駆け付けた。
やがて店舗を構えた。赤坂と目黒と世田谷。ぜんぶ回ったけど、あの屋台の味ではなかった。佐藤さんに会う機会があり、はっきり言った。「不味くないけど、あの屋台の味とは違う」。「ごめん、屋台の味を知ってるお客さんには、みなそう言われる。屋台の時は日に200杯が限界だったから、店舗にしたけど、味、違うのは自分が一番よく、わかっている。なんとか、頑張るから、また来てね」。
今、一番食べたいのは、あの屋台の赤坂ラーメンだ。中日スポーツのMデスクも、上京のたび、必ず連日立ち寄るコアなファンなので分かってくれると思う。
環七沿いの「なんでんかんでん」は笹塚の自宅から徒歩圏内。
ブームになり始めのころ、まだご近所ではなかった時、ひとりで車で食べに行ったことがある。行列は嫌いなので、閉店間際の明け方だったと思うが、店員も疲れていたのか、愛想が悪く、スープもぬるく、もともと、とんこつ&ストレート棒麺を得意としていなかったので、行ったのは後にも先にも、その一度だけだった。第一、店の外にまで流れる、あの豚骨を煮込んだ匂いが苦手で、やはり僕は関東風の豚骨醤油(赤坂ラーメン)が好きだ。麺は北海道に西山製麺がいい。
「マネーの虎」で大ブレークしたなんでんかんでんの川原社長だが、当時、ずいぶんなオッサンに見えたけど、まだ51歳、僕よりもヤングマンなんだ。
いずれにせよ、25年の長きにわたり、あの排ガスマックス地帯、環七沿いで営業されたことは敬服いたします。今後、全国チェーン展開されるとのことですが、どこかで見つけたら食させていただきたいと思います。
40歳を過ぎたあたりから、ラーメンを食する気力も激減しました。
今では年に一度くらい、食べたくなります。
ついでなので、僕が食した数少ないラーメン店でのランキングを書きます。
1・赤坂の屋台の時の赤坂ラーメン(これはダントツ)
2・愛知県岡崎市の「来々軒」チコの店のとんこつ醤油海鮮ベース。
3・押上の地獄ラーメンの東京タンタンメン。
4・明大和泉校舎わきの神戸ラーメン。(脂なしチャーシュー絶品)
5・神宮球場横の元祖札幌やの味噌ラーメン。
この5店舗がお気に入りです。