5595 膀胱センサー
2/20/18
FBFのみなさま、おはようございます。
まだ患者さんが寝静まる午前5時ごろに、私の膀胱が「そろそろだよ」とセンサーに触れ、件の尿瓶に、ラック状態(ラグビーの密集でボールを持った選手が倒れた状態でのプレイ⇨立った状態はモール)で先頭を筒の中に差し込む。
無意識のラック(つまり寝小便)は気持ちがいいのだろうが、意識的なラックはボール(小便)を膀胱という密集から掻きだすのに少し手間がかかる。下腹にチカラを入れ、引力というゴールラインに向けて、明治の縦攻撃ではなく、早稲田の横の揺さぶり戦法にシフトチェンジしなくてはならない。
いったんボールが出れば、あとは、面白いように、ボールは進む。これは病みつきになる。明治の縦突進は、猪突猛進のごとく、多くのハレーションを起こし、飛び散りという負の副産物をも撒き散らし、世の女性軍から猛反発を喰らうことも時としてある。
私の場合、自宅は洋式だが、座ってやる派である。何故ならば掃除は私の仕事だからである。用をたす毎に、いちいち拭くよりも、汚さない努力の方が簡単だからである。
それと「誰もが嫌がる仕事こそ、リーダーが率先してやるべき」という「人間力」島岡吉郎、明大野球部監督の教えを啓蒙しているからだ。星野さんも明大主将当時に、トイレ掃除をサボり、後輩にさせたことを、ずっと後悔していた。そして、そこから人間力が芽吹いたのだ。
北島忠治先生、島岡吉郎先生が遺したものは、単にラグビーとか野球とかの勝敗や伝統という有形のものでは無い。
本当に遺したものは「人間」だと断言する。
本当に先生と呼ぶに相応しい先生だ。
北島先生が生前、最後に遺した口述著作「前へ」の一節を披露させていただきたい。
戦後、ラグビーが復興期を迎え、各大学が西洋からいろんな手法を取り入れ、早稲田が横の揺さぶり戦法を編み出し、明治がただ縦一本、猪突猛進に固執して10年近く勝てなかった暗黒の時代の頃の話です。
どんなに負け続けようとも、マスコミから叩かれ非難されようとも、果ては身内であるOB連から陰口をささやかれようとも、北島忠治には絶対に曲げない信念がありました。
「かわして勝つのも人生なら、正面からぶつかって、はじき飛ばされて負けるのも人生。人生の勝負は一回や二回じゃない。この先、何度も何度も同じ相手と闘わなければならないんだ。1回目はかわして成功したとしよう。でも二回目はどうか。そんなにうまくいかないと思うよ。真正直にぶつかって、何度も何度もはじき飛ばされるうちに、いつか、力関係が逆転したなら、それは絶対のものとなるはずだ」
(北島忠治 「前へ 」より )
本日もついてる 感謝してます。
ホイチョロのゆとり世代に我々が必ずや遺さなければならないことがある。
過日、投稿したシルバーシート、スマホ問題。そして、すべてが集約された北島先生の教え。島岡監督のリーダー論。
緊張感のない学園生活、クラブ活動で培うことは、学業優秀、スポーツの勝利だけではない。当たり前のことだが、正直、地に堕ちた日本の教育、若人の育成。
ホリエモン世代が小手先の理屈でホイチョイを拡散する。一見、ナルホドと思わせるが底は浅い。薄っぺらで、向こう側が透けて見えるスライスハムのような連中ばかりが増殖する。それでもパンに挟めば、なんとかサンドイッチだ。
そんなサンドイッチは帝国ホテルで出てこない。
要領のいい人、悪い人。時と場合だが、当然、存在する。
魔法のようにディフェンス、タックルの波を指先をも触れさせずにすり抜けていく平尾誠二。彼は要領のいい人間か?
否である。
理由は語る必要もないだろう。
ラグビーは要領が通用しない競技だからです。
本日もみなさまにとりまして、良き一日になりますように。
一歩、前へ。