7/24/21
この報道を見たら、五輪を見る気にならなくなった。
米国在住で本人も癌手術を受けた女性が九州の母親の危篤を聞きつけ急遽帰国。しかし、14日間のホテル隔離。PCR検査陰性。しかし公共交通機関での移動はNG。免許を持ってない人間にレンタカーを借りて行け、と。
女性は何度も懇願し、各関係機関に問い合わせるも「規則ですから」と例外を認めず、結局、死に目に会えず、女性の母親は死んだ。
娘はもう成田まで来ている。周囲の励ましにお母さんは三途の川の手前で我が子を待っていた。
成田から飛行機に乗れば2時間かからないだろう。母は何日も待った。もうすぐ娘が来てくれる。娘に手を握られて旅立ちたい。
「規則ですから」「例外は認められません」
オリンピックに「例外」はあっても「人の生命」に「例外」はないという。
銭ゲバッハがいう「犠牲をともなう」とは例えばそういうことなのか。
アスリートは応援する。日本人とかではなく、劣勢やコロナハンデを背負った方を応援する。しかし、こんなふざけた五輪は応援しないし支持もしない。
その女性だってホテルを抜け出して汽車で東京まで出て新幹線に乗ればよかった。自分ならそうするだろう。しかし、女性はルールを守った。
呪われた東京五輪、真面目に規則を守った人が、もう取り返しのつかない馬鹿を見る五輪。狂気の極みではないか。
少数派日記21
