少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

315  中国語習得

「どうしてあなたは中国語を話さないのか?」
「私には常に優秀な通訳がついているから必要ない」
そんなタワケた理由で、誤魔化し誤魔化しかわして来ました。
中国に来た当時、食堂で「醤油をくれ」と頼むのに10分も費やしたことを思えば、何とか日常生活は通訳なしでおくるようになった。とはいえ、仕事とかは無理。まあ、本職は医療関係なので、これは専門家の通訳が中に入らなければ問題になる。それは無理としても、もう少しなんとかしなければと、今さらながら気づいて(実はずっとずっと以前から気づいていたのだが、気づかぬふりをしていた)、ようやくモードを上げてみた。
50を過ぎて深夜の机に向かい、DVDを徳永英明から語学に入れ替え、重い辞書を持ち歩いています。
私のひいじいさんはフランス語、おじいさんは中国語、親父は英語のスペシャリストでしたが、この私は突然変異で、わかるのはせいぜい名古屋弁三河弁の違いくらい。かっこよく言えば語学のサラブレッドということを信じて、受験生のころを思い出して、またやってみる。
8月15日の終戦記念日、NHKで、満州の日本軍から脱走したひとりの日本兵のその後が特集された。もし、満州人(中国人)に見つかったらよってたかってなぶり殺されてもおかしくない状況。しかし、当時の満州人は日本軍の脱走兵に水と食事を与え、彼は生き延びた。
終戦時、その脱走兵は30歳を過ぎていた。日本には帰らず、中国で暮らした。そして40歳を過ぎて、彼は医学の勉強を独学ではじめ、10年をかけて医者になった。
50歳を越えた彼は、それから、ほとんど無料に近い診察料で中国人の貧民の治療にあたっているという。番組では、彼の貧しい家と貧しい食事も放映された。彼はもう100歳を過ぎているが、現役医師だ。
そんな人が実在するということを勇気に、少し頑張ってみようと思います。