少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

564 落とし穴5

それまでは年金の支給年齢の引き上げとか、支給金額の減額とかで一喜一憂していた議論が一気に支給停止に追い込まれ、さらに最悪はIMFの傘下に入れられて血を吐くような痛みを伴う財政再建プログラムを強要される。
こうしたストーリーは決して空想の物語などではありません。誰も真面目に見ようとはしませんが、現実味を伴った十分にあり得る展開なのです。
カウントダウンはすでに始まっています。戦う準備はすでに出来ていますか?
いくら嫌なことでも、目を背けてはならないことから目を背けたツケは、後日深刻な現実となって自分自身に返ってくることを、夢忘れてはなりません。(神戸より、小泉)

どかんの中の落とし穴に落ちた少女はつまり、井の中の日本。
落とし穴の下で少女の足を引っ張る誰かはつまり、すでにスパイラルが作動しはじめている世界恐慌
少女に救いの手を差し伸べた僕は、そう日本経済。しかし、残念なことに、少女を救うべく握力はすでになく、少女(日本)は恐慌の渦の中に吸い込まれてしまった。
僕の見た夢には、きっと続きがある。それは、楽しかった想い出とともに、汽車はそれぞれの目的地へと向かっているはずなのに、気がつくと、汽車の終着駅は荒涼とした不毛地帯だった。少女の発したSOSに、乗客は気づこうとしなかったからだ。
ほんのわずかな隙間からだが、僕は東京を中心にNY、上海、広州と世界3大経済都市の一部を垣間見た。感じるのは経済格差の大きさだ。公平さを欠いたギャップは、必ずいつか「ひずみ」を生む。それが遠い未来なのか、近い将来なのか、単なる時間の問題に過ぎない。
小泉さんのメールの通り、僕もそのXデ―のカウントダウンは開始されているのだと、とうに感じている。
人生はすべからく豪放磊落に生きたいと切に願う僕だが、最早そんな余裕はなくなりそうだ。(了)