632 レトロカフェその後1
話を4月20日水曜日に戻します。いつもの国鉄ハイウエイバス、新宿・三河ライナーで新安城レトロカフェ「ビリケン」へ。時間さえ気にしなければ、この片道3400円は格段に安い。しかも快適空間だ。午前11時に新宿を出発して、時間通りなら夕方5時には実家に着く。
さてこの日から一週間、移動日を除いて中6日間で、いろんなことをやらねばならない。
まずは僕の販売用商品の値付けから。レトロカフェ「ビリケン」では昭和レトロ商品を販売しているが、実は値段を付ける時間もなく、開店して2日目で店主である僕が入院してしまったので、すべての商品が店のオブジェと化してしまった。だからこの日は深夜まで、根付けの作業だ。スタッフからも母親からも「早く来て値段をつけろ」とさんざんの催促を受けていた。
翌、21日も同様の作業を午前から深夜まで。「あんたは、そんなことばっかりしてるから、また身体を壊して入院するんだ。早く寝なさい」と母親は僕の身体に気を使ってくれるが、安城に居られる時間はわずか6日しかない。6日間、同じペースでやっても、商品すべてに値段を付けることは不可能だろう。しなければしないで結局、文句を言われるのだ。
S川急便の職員用トイレに書かれていた落書きを思い出した。「(上司は)無理をするな、と無理を言う」。女の人にはわからんだろう。男は常に無理をしなければならんのだよ。仕事上で女の人が言う「無理」とは次元の違う無理だ。反論する女性も居るだろうが、例えば今回の福島原発事故処理がその極みだろうて。
そんなこんなでカフェの脇役として、不思議な商品たちで客寄せをと考えている僕としては、なんとかこの作業をすすめなければならない。