631 午前5時のトンカツ野郎3
最初のクラブが午前0時で終了。その間に韓国料理を食べ、2号店へ。
2号店は午前2時で閉店。つまり、クラブに居た時間はトータルしてもそんなに長くはない。誠に楽しい時間だったが、時間制ではないので、かなりの高額だったに違いない。すべて愛デブが持ってくれた。
僕は5時から、セリカは7時から飲み始めているが、そう言えば愛デブは8時スタート、3人にはそれぞれ時差がある。だから愛デブはまだまだ元気満点だ。「さあ、次行きましょ次」と深夜2時の上野の街を肩で風切る。「ここ入りましょ、ここ」とホルモン焼き専門店に乱入。再びマッコリをボトルごと、ホルモンも大量注文。食べること無限大。飲むことマッコリボトル3本目、炭火焼きの網は何枚交換したかわからない。
4時を回るといよいよ、ここの店からも「ラストオーダーですから」と、おん出される。「なんだよ〜まだ他の客は飲んでるだろ〜」と暴れ出しそうな愛デブを外へ押し出し、さてこれからどうしよう。
「おいらは始発で帰るから」と僕が言うと「んじゃあ、とりあえずみんなで巣鴨まで行きましょうよ」と愛デブ。タクシーで再び巣鴨へ。
「もう一軒行きましょう、もう一軒」と愛デブが先頭を切り、何軒か扉を開けるが、さすがに5時近い明け方までやっている店はない。結局、辿り着いた先はファミリーレストランの「ジョナサン」。ここで愛すべきデブが注文したのが「ワインとつまみにトンカツ」だと。さらに「デザートに食べるから、あとでライスを持ってきて」とマジオーダー。これがタイトルの「午前5時のトンカツ野郎」というわけ。
「おいおいおいマジかよ」とトンカツ野郎に投げかけるも、「いや〜トンカツ食いたかったんすよ〜」と全く動じない。ワインも小ビンなので何本たのんだかわからない。ウエイトレスの子が「すみません、もう赤ワイン無くなっちゃったんです」と言えば「じゃあ白でいいや、白持ってきて」とくる。49歳にして、20代にも増してパワーをアップした感じだ。最早、脱帽、恐れ入りました。
おさらいしよう。夕方5時・雑司ヶ谷の名も無きおばあさんの店→7時・巣鴨「分あじこや」→10時・上野「韓国クラブ」→0時・「韓国料理」→1時・「韓国クラブ2」→2時・「ホルモン焼き」→5時・巣鴨「ジョナサン」→7時解散。学生時代に比べたら、だいぶ可愛くなったけど、我ながら明治大学の人はやはり凄いなと思いましたワ。(おわり)