少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

710 消防車を被災地に1

昨日8/8月曜日、ドラゴン斎藤さんのお招きで、麹町の居酒屋割烹「するが」(千代田区平河町1-1-9 03-3261-4860)で美味しい煮込み、手羽先餃子、コロッケなどをいただいた。このお店はドラゴンが務めるN工業新聞社の後輩社員K君の実家で、K君も交えて飲んだ。夕方6時半から11時すぎまで約4時間半、話題は被災地の復興支援の意見交換に終始した。
というのも、K君のお父さんは地元の消防団の副団長でこの道30年。消防団は地元の有志が集う任意団体の延長で消防庁の職員ではない。いわば、地元の町を火災から守るボランティア集団だ。「実際の活動は消化活動の補助作業とか非常時の交通整理が主なんですよ」とお父さんが教えてくれた。とはいえ、必ずしも安全地帯に居るわけではない。
20数年前、赤坂でのホテルニューオータニでの大火災の際、お父さんは自転車で現場に駆け付け、消防隊員たちの酸素ボンベをかついで階段を屋上まで運び、ボンベの交換作業をサポートする任務についた。
正確な数字は忘れましたが、今回の大震災で宮城県だけで二百数十名の消防関係の方が殉職されたそうですが、そのうち9割近い二百数十名の方が正規の消防士ではなく、地元の消防団の方だったそうです。その多くは水門の閉鎖に向かう最中、あるいは水門を閉鎖した直後に津波に流されたそうです。
不謹慎かも知れませんが、当然、公務員である消防士と、任意団体に近い消防団とでは、国の保証が天と地ほどの差があります。同じように自らの命を賭して、人命救助にあたったのに、やるせない気分になりました。
さて、お父さん率いるK町消防団は、この度、被災地である石巻消防団に「研修」に行かれるそうです。
さて、ここが問題です。「研修」とは何ぞや。日本語は難しい。ひとつ見方を間違えれば「研修」→「見物」になりかねないからです。
幹部を務めるお父さんの趣向は「若い団員が、地元の団員と交流したり、現地を視察することにより、これを今後の防災活動に役立ててもらいたい」とのこと。自身も複数回、現地に入りその惨状を目の当たりにしているドラゴンもお父さんの意見に賛成で「ひとりでも多くの若い人に、現地の惨状を見てもらいたい」と言う。
(つづく)