少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

791 帰京

12/02(金)帰京する。
「まだおったんか?」とビリケンカフェの常連客に言われ続け一週間。やっと帰京しました。
都合3週間の長期滞在で母親による3食攻撃で体重は4キロ増の95キロ。ズボンがきついので予想はしていたが、予想通りの増量。
実家に帰ると、朝から肉攻撃。目が覚めると同時に朝食が用意されるは有り難いことではあるが、この歳になると、寝起きの肉はきつい。
東京での自炊による朝食はきっかり起きてから一時間半後だが、実家では「冷めるから早く食べろ」と急かされる。
有り難いことではあるが、まだ胃が、細胞が起きていない。コップ一杯の水をゆっくり飲むのだが、腹も減っていない。
確かに若いころは肉好きだったが、今は魚と野菜を身体が要求している。母親にはそう言うのだが、出てくるものは真逆が多い。しかも、味付けが、恐ろしく濃い。肉そのものは美味しいのだが、やたら塩コショウにまみれていて、何もかけないで焼いてくれ・・・と所望するのだが、どういうわけだか、いつもやたら濃い口だ。
おかげで一膳で済むごはんが二膳と倍になる。己の意志の弱さなのか、濃い味付けの副作用なのか。
親子でも食の嗜好が正反対で、母親は魚より肉好き。僕は、魚に加え、豆腐や納豆が好物だが、母親は好きではない。肉でも僕は脂身が苦手で食せないが、母親は脂身の方が美味しいというのでかなわん。
イトーヨーカドーには一階にポッポというしょうゆラーメンの店があるが、僕は中学生のころから好きな二階の「スガキヤ」に行くのが安城での楽しみのひとつである。
ヨーカドーでラーメンでも食べようか・・・と、一緒に家を出て、道路を渡りヨーカドーへ行くと「わたしゃ、スガキヤのラーメンは好きじゃないから」と母親は一人でポッポに行き別々な場所で食べる。不思議だが、この親子はいつもそうだ。
用意された食事に味が濃いので躊躇していると「せっかく用意したのに何で食べん」と言われるし、少し多めに食べると「食べ過ぎだ」と言う。困るのは甘いものが好きで、よくあんぱんだとかロールケーキだとか買ってきては、無言で僕の前に出す。
「食べろ」という合図なのだろうが、僕は無視を決め込む。視界から外そうと思い、僕の前にあるあんぱんを母親が座る座卓の一番端に、わざとらしく追いやるのだが、またそれをわざわざ僕の前に出そうとする。なんでやねん。それもしょっちゅうだ。
「悪いけど、こっちも甘いもの好きだから、目の前に出されると食べたくなっちゃう。せっかく甘いもん、我慢してるんだから、そういうこと止めてもらえる」とついに言ったが、当然、相手は不機嫌になる。そんなことの繰り返しからようやく解放されました。
この日は名鉄バス国鉄安城駅まで行き、岡崎から高速バス。バスの中で第141回芥川賞「終の住処=磯崎憲一郎著」を読もうと思いましたが、読み辛い文章で40ページで挫折。久しぶりにipodコブクロを聞きながら目を閉じました。このipodは、数年前の誕生日にいただいたもの。中学時代にちょっと好きだった子にクラス会で再会して、ちょっとコクったらそうなりました。
彼女とは一度も同じクラスになったことはなくて、中学時代は一度も口をきいたことがありません。でも何故か、僕らのクラス会に来て居たので驚きましたが、コクって正解でした。
ちょっと前の話で、当時は最新型のipodなのに、今ではもう骨董品扱いです。しかし、僕はこいつを使い続けます。
さて、東京に戻り、ちょうど2カ月ぶりの我が家です。
さきほど、僕に発せられたショッカーからの第一声は「トイレのフタ、ちゃんと閉めてよ〜」というお怒りの声。「すみません、以後気をつけます」と低姿勢で僕。節電のため、毎年冬に言われることです。
先ほどトイレに行くと「フタをきちんと閉めろ」と仮面ライダー2号のメッセージがイラスト入りで便座のフタに貼られていました。
「終の住処」。僕の場合、安城でも笹塚でもないような気がします。