少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

890 シュラーフ

朝、目が覚めて生きていることが不思議なくらい手足が冷たい。寒さで動かない指を、片方の指の力を借りて動かしてみる。
(貧乏くさい話ですので、お忙しい方はスルーしてください。特にオチはありません)
やっぱシュラーフ(寝袋)で眠ろうかな・・・と毎朝起きるたびに思う。
我が家には一般家庭では有り得ない8つのシュラーフがある(コレクターではありません。念のために・・・)。
懐かしいシュラーフは小学5年の時、ボーイスカウトのキャンプで使うために親父に買ってもらった冬山登山用のシュラーフだ。まだ新安城に和田スポーツがなく、バスに揺られ、中部小学校前の高木スポーツまで買いに行った。当時のシュラーフは夏用と冬用の2種しかなく、大は小を兼ねるの道理で冬用は夏用を兼ねるということで、ならば、その冬用でも冬山をも兼ねるということで冬山登山用を買うことにした。高木スポーツの親父の口車にうちの親父が乗ったわけだが、冷静に考えれば小学5年生が冬山登山はしない。「将来も使えるように」とのことだが、「万が一、冬山で遭難した時に赤い色が目立つから」という高木スポーツの親父の言うに従い真紅のシュラーフを買ってもらった。
その高木スポーツの親父の「冬山で遭難」と言う言葉が僕の脳裏に今でも残り、新田次郎や佐瀬稔の冬山登山遭難ものが好きだ。映画では1991年公開の「K2」(主演=マイケル・ビーン、マット・クレイヴァン)はビデオまで買って何度も観た。エベレストの北壁を登る登山物で、我らが藤岡弘も日本人クライマー・シミズタカネ役で登場するが「アイ・アム・ベリー・コールド」と言い残し雑作もなく凍死する。
朝、目覚めるとそんなシーンが蘇る。
で、残りの7つのシュラーフはいただきもの。3つは夏用で、そのうち1つは超軽量のポケットサイズ。それに春秋用が1つ。仕事であるお宅の片づけに行った際に「いらないから」とそれぞれ違うお宅から新品もしくはほぼ新品をいただいた。もう2つは五十嵐隊長の軍関係の知り合いから、現役ドイツ軍が冬山訓練用に使った現行品をいただいた。マニアに転売しようとして取ってあるが、自分で使った方がいいかも知れない。少なくとも足の保温は保障されている。
小学生の時に買ってもらったシュラーフもまだ健在だ。新橋の街頭インタビューで「お宅の地震対策は?」と問われたら「シュラーフ8枚」と答えてやろう。