2102 晴ちゃんの小さな王様2
横浜総合収容所の同室にこうるさい王様がいる。
水道局の元役人だそうだ。死にそうな収容者がゲホゲホ苦しんでいるのに、ひとりだけやたら声がでかく、話がはじまると長い。人には文句を言うが、自分のことは棚に上げるタイプ。
昨日も、看護師に、40分以上に渡り、駄駄コネしていた。
曰く「俺は心臓発作で運ばれてきただけで、まさか糖尿病とは聞かされていなかった。心臓の手術(ペースメーカー)を受けるのは承知したけど、血糖値検査だとか、インスリンだとか、食事制限だとかは受けたくない。この先、夢とか目標なんてなにもないし、好きなもん食べれなくなるくらいなら、早く死んじゃった方がマシなんだよ・・・」
看護師曰く「患者さんが拒否する治療は基本的にしない方針ですが、血糖をコントロールされないと、心臓もよくなりませんからね。まあ治療の方針は医師と相談していただくしかありませんし」
曰く「いや〜、さすがに先生には相談できねえよ・・・」
早い話、単なる我がままな小心者。こんな輩に国家予算で医療費を使うのは無駄なこと。もったいない。生きたくても生きられない人はたくさんいる。
好きなもんを好きなだけ食べて、早く死んだ方を本人が選ぶなら、そうさせてあげても問題ないと思う。病院に来られても回りが迷惑。治療を受けたくても受けられない事情がある人は山ほどいるのに。
ーーーー以上は馬鹿 以下は賢者の話ーーーー
「ちいさな王様が教えてくれた 大人になるということ」−−松戸市立第六中2年・小保方晴子
私は大人になりたくない。日々感じていることがあるからだ。それは、自分がだんだん小さくなっているということ。もちろん体ではない。夢や心の世界がである。現実を知れば知るほど小さくなっていくのだ。
(安総注=「念ずれば花開く」。総理の好きな言葉です。安藤総理の辞書に、不可能の文字はない・・・というのが子供のころからの座右の銘でした。ところが、安藤総理の母親は地球上で一番のネガティブシンキングチャンピオンです。「お前にできるわけがない」「また絶対に失敗する」「お前は成功したためしがない」「何をやっても上手くいかない」「すぐ人を信用するから、人に騙されてばっか」「どうせまた挫折する」「やること為すこと裏目に出る」・・・おおよそ考えられるネガティブな全表現を、子供時代から、日々浴びせられるようにして育ちました。ゆえに、安藤総理は現在も母親の前では、ほとんど何もしゃべりません。口から出た99%の言葉に反論され批判されるからです。だから晴ちゃんの言うことはよく理解できますし、子の才能の芽を摘み小さな人間にしていくのは、間違いなく親の仕業だと思います)
私は、そんな現実から逃げたくて、受け入れられなくて、仕方がなかった。夢を捨ててまで大人になる意味ってなんだろう。そんな問いが頭の中をかすめていた。でも、私は答えを見つけた。小さな王様が教えてくれた。私はこの本をずっとずっと探していたような気がする。
(安総注=晴ちゃんはいい本を見つけましたね。先のおっさんのように夢も目標もない・・・という人は、迷惑かけずにご自由にどうぞ、です。問題は、何歳の時点で夢や目標を見つけるか? 早いに越したことはありませんが、基本的に関係ありません。生きている間なら80だろうが90だろうが100だろうが十分に夢や目標を見つけ、そしてそれらを達成する期限内です。ipsやSTAPは、その期限を延長してくれるのです。安藤総理の目標はまだ達成されていません。しかし、達成する秘訣をアムウェイの深谷ダイアモンドDDから教えていただきました。「成功する秘訣はたったひとつだけ。それは成功するまで続けること」。聞けば当たり前のことですが、目から鱗でした。この言葉を聞いて、母親から洗脳されていた「お前は絶対に成功しない」という呪縛から脱出するきっかけを見つけました)
「僕」と私は、似ているなと思った。二人とも、押しつぶされそうな現実から、逃げることも、受け入れることもできずにいた。大人になるという事は、夢を捨て、現実を見つめる事だと思っていた。
(安総注=安藤総理も母親からよくそう言われた。いや、実は現在も言われ続けている。しかし、他人から決められた限界も、自分自身で決めた限界も、限界を決めた時点で、人間はそれを超えることは永久にできない。しかし、自身の脳内で想像(夢)したことは、やりようによっては実現する。それこそが「Dreams come true」である。科学的な根拠がある。潜在能力の存在だ。アインシュタインでさえ、使った脳細胞はわずか3%とされ、97%は潜在能力のまま終わった。我々はせいぜい1〜2%の能力しか活用されておらず、逆から見ればアインシュタイン以上の潜在能力を秘めていることになる。これを使わずして何に使おうか。安藤総理はこの能力を活用して、電車の中ですれ違う美女の冷蔵庫の中身と入浴姿を透視しますが、なにか?)
でも、王様は、こう言った。「おまえは、朝が来ると眠りに落ちて、自分がサラリーマンで一日中、仕事、仕事に追われている夢をみている。そして、夜ベッドに入るとおまえはようやく目を覚まし一晩中、自分の本当の姿に戻れるのだ。よっぽどいいじゃないか、そのほうが」と。私はこの時、夢があるから現実が見られるのだという事を教えられたような気がした。
(安総注=その通りです。安藤総理は睡眠中の夢の中でいろいろとアイデアを産み、画策し、葛藤し、いつか、そんなことを必ず具現しようと思っています。とにかく寝てる間だけは、この酷い耳鳴りと、足の痛みからは解放されるのです。寝る時間が至極の幸福なのに、寝る時間が惜しく、罪悪すら感じる永遠の命題。
「生」への執着あらば「睡」多くとらんことを「欲」するも、「睡」すなわちそれは「悦」ゆえに「罪」在り。(平成芭蕉)
4当5落という、日本の受験制度の中で育った世代には「睡眠」は邪悪な魔物。チョコより甘い誘惑(誘悪)であることを誰もが知っている)
小さな王様は、人間の本当の姿なのだと思う。本当はみんな王様だったのだと思う。ただ、みんな大人という仮面をかぶり、社会に適応し、現実と戦っていくうちに、忘れてしまったのだと思う。
(安総注=その通り。だから、そんな忘れ物を思い出させるかのように楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督は、サインを求められると、必ず「夢」と書きます。そしてアントニオ猪木は「闘魂」。野村監督は「月見草」。落合はサインには応じず、原監督は「ジャイアンツ愛」。そして安藤総理は「輪廻転生・起死回生」です)
つづく