少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

228  デビッド・ウィラードソン先生再会

6月6日(日曜日)のこと、画家のデビット・ウィラードソン先生と3年ぶりに新宿のホテルで行われた即売会で再会しました。
先生は地球上で最も版権取得が困難なウォルト・ディズニー社が公認する世界中で5人しかいない画家のひとり。ミッキーマウスをはじめとするディズニーの全キャラクターの絵を自在に描き販売できる権利を取得しています。ネットで検索してみてください、先生の作品がズラリと出ています。
彼と出会ったのは2005年、ニューヨークから帰国するUA便でのこと。マイレージビジネスクラスにアップグレードした僕の隣の席がデビッドでした。
あるビジネスマンに言われたことがあります。「もし、ビジネスクラスに搭乗するチャンスがあったら、美味い酒飲んで、リクライニングシートでぐっすり眠り込むんじゃないぞ。ビジネスクラスにはビジネスチャンスがいっぱい転がっている。ゆえにビジネスクラスと言うんや」
なるほど、確かにそうだ。だから僕はデビットに声をかけ友達になった。「これから日本に絵を売りに行く」というデビットはファンが見たら泣いて喜ぶ秘蔵のプライベートスケッチを見せてくれた。スケッチというよりは、立派な芸術作品だったことを今でも鮮明に覚えている。
デビットは自分のスケジュールはわからないので「よかったら日本のエージェントに連絡してくれ」と言って連絡先のメモをくれた。
これも何かの縁だと思い、僕は彼がくれた番号に電話を入れた。ここで偶然が2度重なった。
当時、僕も激しく動き廻っていて、彼のスケジュールには合わせられないだろうな・・・などと思っていたのだが、彼のわずか一週間の日本滞在期間に2度も僕の行動スケジュールと彼のイベント日程が一致したのだ。一度目は埼玉スーパーアリーナ。もうひとつは名古屋マリオネットホテル。本当に偶然だが、彼のイベント会場と日時まで、僕のスケジュールと重なっていたのだ。
当然、当時の僕は彼のことは画家ということ以外は知らず、イベント会場に詰めかけたファンの数を見て、大変な人気画家だということを知り、驚いた。レトロショップを経営していたので、当然、ディズニーのコアな顧客も数人いたが、僕自身は三菱銀行ソフビ貯金箱以外、特にディズ二ーには思い入れはなかった。ところが、はじめて見た彼の絵の放つエネルギーには圧倒され、ものすごく幸せな気分になった。
そして、名古屋の会場でとんでもない大事件が起きてしまった。
ただ飛行機で席が隣だっただけなのに、わずか数日の内にデビットと3度会うことになり、彼も驚きと喜びで歓迎してくれた。彼の作品は版画が中心だが、イベントでは必ず即興で直筆の絵を描くパフォーマンスを披露している。ファンサービスと営業の2つの意味があるのだろうが、オーラが違う。
僕は会場の一番後ろの席で「凄いな〜」なんて思いながら眺めていた。そして、どういうわけだろう、あれは悪魔のささやきというか、ふっと空いた心に付け込まれたというのだろうか、まるで催眠術にかかったような感じで、僕がその直筆の絵を購入することになったのだ。まるで意識がないまま、気がつくとエージェントの言うがままにクレジットにサインしていた僕がいた。
僕が買った(買わされた)絵は40号という僕からすれば巨大なサイズ。
「絵を買うというのは交通事故に遭ったようなものですから」エージェントの若い女性がそう言って、僕にサインするようペンを握らせたが、本当に彼女の言うとおりだと思った。値段は怖くて公表できない。サインの手がブルったのを、必死で隠した。背中に汗が流れた。
ネットで検索したら「ARTVIVANTアールビバン Art Entertainment」というところにまさに僕が購入した絵が出ていました。値段は出ていませんが先生の相場から計算して驚いてください。
で、3年ぶりの再会。「おお〜アンド〜さ〜ん」。デビッドは僕のことを覚えていてくれたようで、堅い握手をして、短い時間でしたがしばしの会談。
で、デビッド曰く「実は日本に来る前のニューメキシコのイベントでヒドイ目に遭ったんや。実は携帯電話を失くしてもうて・・・」
そして僕らは違う意味でもう一度堅い握手をして肩を叩きあった。