少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

678 ふたつの黒い影

上郷のトヨジを目指して、僕は早寝早起きに挑戦している。が、それがうまくいかんだ(注・三河弁=なかなかうまくいかない)。
それでも時々成功して、5時過ぎに起きることがある。僕はゴミ出しに家を出た。そして見てしまったのだ、家の前の遊歩道にあるふたつの黒い影を。
遠くから見たら黒いサッカーボールのようなものが2つ転がっているようにも見えた。しかし、近付くに連れ、それが生き物であることがわかった。ひとりは黒い猫で、もうひとりは黒いカラスだった。
実は誰かが与えた餌を黒猫が食べていて、カラスは順番を待っているのだった。僕はその光景をゴミ袋をぶら下げたまま、しばらく見ていた。するとジョギングのおばさんがエッサホイサと食事中の黒猫の横を地響きを上げて通り過ぎたのだ。びっくりした黒猫は一目散にダッシュで逃げ去った。そこへ順番待ちのカラスがトントントンと軽いジャンプでやって来て、今度は僕の番だとばかりに朝食を食らう。
その光景を遠くから見つめていた黒猫がゆっくりと歩いて来て、今度はカラスの食事が終わるのをお座りして待つ。カラスは猫の餌を一粒ずつ食べるのでかなり時間がかかる。黒猫は、残量が心配なのだろう、餌が少しずつ減るのを見て半ベソ状態になるがじっとしたまま動かない。
どれどれ、じゃあおじさんが見てきてあげようとカラスに近づいて見ると、まだなんとかありそうだ。「大丈夫、心配しなくてもまだあるから」と黒猫に声をかけてやり、黒猫の安心した顔を見てゴミを出す。
夕刻、商店街を歩いていると、飲み屋さんの前の水槽にウーパールーパーがいた。隣の店の前には亀がいるし、床屋の入口の前では白い猫が腹を上にして寝ている。なんと平和な街か。
夜、テレビを点けるとHISの新CMで渡辺麻友が「まゆゆと呼んで」というので、危うく声を出しそうになってしまう。あぶねえあぶねえ、いいおっさんが。