829 クリスマスに散る明早慶
早稲田がやる、ということで秩父宮ラグビー場は6部の入り、珍しいぞ。競技は強い方が勝てばいい、というのが基本ポリシーだが、この日の第一試合、早稲田VS関東学院は複雑な心境だった。
早稲田がここで敗れると、明早戦のうらみをはらさで終わってしまう。かといって両校が勝ち進むと決勝でぶつかるが、明治必勝の保障もない。
もちろん、明治が勝つことが前提だが、ここで関東学院が早稲田を潰してくれれば、それに越したことはない。と、思いつつも、試合前、僕が関東学院に与えたハンデは前後半で1本ずつのトライとゴールとPGの計10点×2=20点で早稲田圧勝の予想。つまり負けても20点差がつかなければ「たいへんよくできました」をあげようよ思っていたので、事前にブログに書かなくて良かった、ということ。あやうく関東学院の関係者に見つかればブログ炎上だった。
結果は28-26で関東学院の勝ち。関東学院には申し訳けないが、番狂わせだろう。いちばん頭をかかえたのはドル箱を失ったラグビー協会だ。
珍しく、早稲田が終始、受けに回っていた試合。楕円のボールの転がり方ひとつで、どちらが勝っても負けてもおかしくないスキルの低い試合。ゲームも酷かったが、レフェリー、タッチジャッジのレベルも低かったぞ(怒)。
ノーサイドと同時に名古屋は瑞穂グランドで取材中の中日スポーツのM記者から情報が入る。
「名古屋も酷い試合やっとるよ。明治は相変わらずFWを使わず、決定力のないBK中心のワンパターンの攻撃で、相手にコース読まれてるのに、またやる。早明戦から進歩なし。吉田監督の進退にもかかわるだろう。終始、相手陣内で戦いながら無得点はないだろう・・・」と、前半は9ー8とリードで折り返したのに、後半にPGを決められ9−11で逆転負け。後半は両校合わせて、この3点のみの得点だから、試合内容は想像するに足りる。
さて、秩父宮第二試合、同支社VS帝京だが、こちらも凡戦。帝京が20点差つけて勝つと予想したが、これもブログに書かなくて良かった。なんせ後半38分まで同志社がリード。最後の最後の詰めでやられた、同志社の惜敗。この試合の唯一の良かった点は同志社のディフェンス。FWもBKも帝京を良く止めた。これは良かった。
逆にアカン警察は帝京。攻守ともアカン警察。つまらんミスは両校とも多かったが、FW有利な帝京の方が焦りまくり、逆にFWのミスでアドバンテージを帳消しにした感じ。特に196センチと197センチの外人二人は相当のデクだな。いらねえよ。こんな奴らノッポなだけじゃん。こいつら見てると、やっぱり、昨年のマイケル・リーチは凄かった。ジャパンでも目立っていたしね。
で、瑞穂の慶応は予想通り15-32で天理に負け。明治、早稲田、慶応の3校が、揃って準々決勝で消えたのは、第48回を迎えた選手権大会はじめての出来事。1/2の準決勝と1/8の決勝の国立競技場は観客がいなくて寂しいぞ。それでもレベルが高けりゃ見に行くけど、今年はマジに低い。せめて出場4校(天理、筑波、帝京、関東学院)の関連校とOBOG、在校生を総動員するよう、ラグビー協会が学校にかけ合うくらいしてもいいんじゃないのか。
有料券の大学生スポーツとしては、とりあえずは一番人気のラグビーだからといって、いつまで胡坐をかいているつもりなんだ、協会のクソジジイどもめ。
ところで、私事の昔話ですが、ちなみに本日負けた4校のうち慶応を除く3校を受験しました。早稲田なんて、セレクションまで受けに、わざわざ東伏見まで行ったのに、落としやがってこのヤロー・・・、と完全に逆恨みの世界です。明治と同志社はいい学校ですよ・・・なんてね。
それにしても冷たかった秩父宮。風も試合も寒かった。