少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

1195 帰国

7/27日のこと。早朝6時30分のリムジンバス。およそ1本のジャックダニエルとワイン半ボトル(半分は四川の彼女の体内に)は、まだ体内から数滴しか抜けていない。それにしても中国南方航空はひどい。「最悪の航空会社だな」と日本人スチュワーデスに苦言。日本がどれだけ広州の空港にODAで多額の資金を寄付していると思っているのか。それなのに、発着はエアポート直ではなく、バスに揺られること5分。雨の中、客を濡らした上、タラップを階段で上がれとは・・・。
僕など、格安の南方チケットだから仕方ないが、この便はJALとの共同運行便。JAL料金で乗ってる乗客も中にはいるだろう。お気の毒に。
しかも機材たるやボロボロ。よく墜落しないものだ。そして、「悪天候のため、離陸が大幅に遅れる模様です」のアナウンスは1回のみ。JALANAと比較したらかわいそうだが、有り得ない最悪なサービス。この日も超満席の窓側シートで身動き取れぬ7時間。お隣りは紳士だが、強烈な加齢臭と口臭の日本人男性。飛行時間は5時間弱だが、機内で待たされる時間を含めて7時間。トイレを我慢し、エコノミー症候群にならぬよう、足をバタバタさせ、拷問に耐える。早くビジネスクラスに乗れるようにと願いつつ、はや10年か・・・。
機内にも大量の荷物を持ち込むため、僕はいつも最後に出る。早く出ても、預けた荷物を待つので、結局、税関を抜ける時間はみな同じ。
「おつかれさま〜」の日本人スチュワーデスに見送られ「ありがとう」と言いつつ出ようとしたら、またしてもタラップ。「おいおい、いったいいくら、空港使用料払ってると思ってんだ」と口に出かけたとことろで、タラップの段差を踏み外し、転倒。
「大丈夫ですか〜」と駆け寄るスチュワーデスに「大丈夫じゃねえよ。なんなんだこれは」と僕。「ビーケアフル(注意して)」と言った男の乗務員には「こっちがビーケアフルじゃなくて、そっちがビーケアフルだろ」と厳重に注意した。
タラップと機体の隙間に足がすっぽりと入るスペースがあり、客からは死角になっていて見えない。僕はそこに足を取られ転倒したのだ。転倒しまいと無理に踏ん張れば、足がはまった角度により、捻挫、あるいは骨折に至る危険性だってある。「もし、ここで大怪我したら、100%訴訟問題になるぞ。サービスがひどいのは譲れるとして、客の安全を最後まで考えないのは、航空会社として失格。きょう、この隙間に足をとられて、大怪我をした人が出なかったのは、たまたまラッキーだっただけ・・・」僕は、乗務員にそうどやした。こういう、安全の不確認、人為的ミスは看過できないタチなのだ。
再びバスでサテライトに向かい、延々と続く通路を歩く。同じ便の乗客の姿はもうない。途中、北米便の客らが大量に合流してきた。平行して歩くJALの若いパイロット2人が会話をしていた。
「なんで、こんなに遠いの?高い空港使用料払ってんのになんで?」
「まったくだ、ひどすぎる」と僕が突然、話に合流。
「で、ですよねえ」ともうひとりのパイロット。
「僕はきょう、中国から来たんですけどね、いまどきタラップですよ」
「ええ、タラップですか?国際線で??」
「有り得ないでしょ」
「あんまり聞いたことないですね」
「まあ、中国南方航空だから仕方ないですけど、これがJALさんだったら、料金返してもらうところですよ」
(笑い)
「ところで、この空港(成田)、JALさんの力で何とかしてくださいよ。なんでこんなに歩かなくちゃいかんのですか」
「ほんとうにそうですよねえ。ちょっと考えないと・・・じゃあ」
とお二人さんはクレイマーに軽く会釈して消え去った。(つづく)