少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

2526 母の日2017

5/14-17     投稿

「母の日に 贈る気持ちは ごめんなさい」平成芭蕉

 

過日、菓子メーカー先導のバレンタインのチョコレート購買にいちゃもんがつき、意味のないなんとか記念日の強引なこじつけ商法を法規制する記事を目にしました。
各種メーカー側は困惑でしょうが、そもそも便乗商法ですからマトモではありません。

特に必要としない人にまで押し売る商法。

「母の日」「父の日」もしかり。
メリハリ。年に一度、両親に感謝する。

美しい行事?花屋だけでなく数多の雑貨屋が参戦するあの手この手。
いいじゃないですか、美徳を利用したビジネス戦争も。誰も死なないし。

字あまりですが、本日の平成芭蕉の句。贈る気持ちは ありがとう という感謝ではなく謝罪です。
本来、両親に、あるいは、父、母に対する気持ちは人それぞれ。感謝もあれば恨みもある。

有島武郎の「生まれ出づる悩み」。

確か画家を目指した青年が稼業?だったかな、漁師になり困窮する。

屈強な海の男たちにも、皆それぞれの悩み、特に困窮が。肉体や精神が頑丈でも、自然相手には乗り越えられない悩み。

生きるテーマ。人は誰しも生まれた瞬間から、漏れ無く悩みがついてまわる宿命。

中には思春期、親に殺意さえ抱いた人も少なくないと想像します。芭蕉もそのひとり。

親がいなくなればどんなにパラダイスか、そう思う日々もありました。

それは思春期を過ぎた日常の中でも。ましてや、親御さんの介護に苦しまれる人々はどうでしょうか?

人は日々、感謝と謝罪の繰り返しで生きています。
人の親になり、初めて知る親心。
子から喜ばれ、そして恨まれ、疎まれて。
その子らも、親になれば、またわかる親心、輪廻の転生。

感謝は日々すべきこと、意識して。
謝罪、懺悔は日々やらない、卑屈になるから年一度。

お父さんお母さんごめんなさい。こんな子どもで。
俗にいう、出来損ない、不肖の息子、自慢できず。

いいおっさんが87の老婆に未だ心配をかけさせる愚か。
これ、親をボケさせず、長生きさせる秘訣である、と、かの総合科学の権威「Nature」誌がそろそろ発表してくれないものか。

写真は移りゆく緑。
入院した頃と現在の木々。そして散りゆくツツジ
人間も自然も輪廻転生。

本日もついてる 感謝してます。