少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

952 上海奇譚2012

昨年のいまごろは上海の日本レストラン「G」で悪戦苦闘の日々を送っていた。一年が早いとか長いとか、不思議とそんな感覚がない。ないということはつまり、のっぺりとしていて、進展がないということだろうか?
話は前後して2/22。名古屋から上海浦東空港へ着く。今宵の宿泊先はA店長とN料理長の共同合宿所。空港からタクシーで約170元(2200円)。日本円に換算すれば高くないが、今回も自費投入の旅、節約できる部分は節約せねば、ということでバス移動29元(380円)。
通りまで迎えに来てくれたA店長は、先々週、新安城で一緒にカラオケったばかりで2週ぶり。久しぶりのN店長は長髪にして銀色に染めた奇抜なスタイルで登場。精一杯のおしゃれで変貌ぶりをアピールしてくれたが、コートのボタンを一個ずつずらしてとめるファッションリーダーは、やはり短髪に白衣がお似合いと見た。
セブンイレブンで缶ビールと水を買い、彼らの合宿所へ。築10年以上の分譲賃貸マンションは170平米で家賃は日本円で約10万。5万円ずつの折半なら安い方だね。この部屋の売値は日本円で約6000万円だが、中国の物件で築10年以上のものは、僕の査定ではほぼ無価値。投資対象にはなり得ない。
日本の築30年以上のマンションはいくつも見たが、やはり建築基準の厳しい日本のマンションは間違いなく世界最高だと言える。
さて、3人そろって久々のカンパイ。A店長、N料理長のその後の奮闘ぶりを聞き、N料理長の恋愛談に涙する。まだチャンスはあるぞ、がんばれ。
自己表現豊かなA店長に対して、N料理長の話は時々わからなくなる。元来が無口な故、言葉が足りないのだ。彼の口癖は「ああ」と「うう」のナマ返事。
昨年、「G」の調理場で、中国のカップラーメンをひとりですする彼の姿を見た。「Nさん、どうしてそんなの喰ってんの?」「いやあああ、麺喰いたいな〜と思って」と彼。完璧な答えだが、それ以上、会話が続かない。っていうかそらそうだろう、パン喰いたいやつは、たいてい麺は喰わんのだよアケチくん。
そんな不器用でも、あの娘は君にぞっこんだった。いやあごめんごめん、過去形にするつもりはないよ。
N料理長の誠実さは、あの娘が熟知してるはず。
あの夜、そう「G」の三階のバーで君が一か八かのギャンブルに出たプロポーズ大作戦に驚いたあの娘の瞳。K会長、君の次に、距離的には僕が3番目のポジションで目撃したね。あれは忘れもしない2011年3月4日金曜日のこと。明後日でちょうど1周年だ。
2/22に僕が授けた「埼玉山見せ」作戦では時間が無さすぎる。3/04に昨年のプロポーズ大作戦を凌駕する奇襲であの娘をも一度驚かせるんだ。
香港人の上海のマンションなんて10年もすりゃオンボロだぜよ。日本の良さはあの娘が良く知ってるはずさ。
記念日にN料理長特製の「これが俺の気持ちだバカヤロー、毎日毎日、来る日も来る日もアンタだけのために地球一美味い料理を作ってやるぜ」的日本料理御膳をあの娘の家に届け、家族のみんなに味わってもらうってのはどうだろか?「マンションは朽ちるけど、おいらの腕前は上がる一方だぜ」とかなんとか言ってさ。だって上海の人は「食」に命を賭けているんやろ。ただし「不好」と言われたらアウトやぞ。
それでも、気持ちは通じると思う。とにかくあと2日ある。考えよう、逆転ビックリ大作戦。香港の大作戦にビックリしたあの娘にビックリ返し。ボーとしてタバコなんぞ吸ってる場合じゃないぞ。
追伸・K会長語録。「美味い料理を出されて、嫌な顔するヤツは世界にひとりもいない」
1000カウントダウン「7」