6016 時の概念
4/27/18
FBFのみなさま、おはようございます。
刻一刻、刻一刻、刻一刻・・・
言葉では時を刻むと書きますが、また以前に書いた「時」という概念の存在のお話です。「時」が存在するか否か。私は存在しない派に一票です。
1分60秒、1年365日とは、地球上の単に便宜的な数字であって、人間以外の生物には無縁のものであることが、まずは万物に通用しないという点で物理的、科学的ではない、というのが、「時」を否定する根拠。午前5時とか、数字ではなく、陽が昇り、陽が沈む、熱い寒いという現象的な事実は存在するけど、6時におチャンポだよという数字的概念はチャミ子にもぶん太にも無いわけで、サバンナのライオンも12時になったから昼飯にするか、という概念もない(はず)。
だけど、連続して日の出を見ていると、本当にこの時期は特に猛スピードで地球が自転しながら、太陽を楕円状態で円遊しているのが実によくわかります。数日前の同じ時刻の太陽の位置、昇る時間がまるで違う。新宿のビルたちが動かないのでよくわかります。
地球時間ではみなさん同じ1日24時間ですが、早く感じるか否かは全くの個人差でしょう。これも時間という概念を定義づけできない根拠のひとつです。退屈な1日は長く忙しない1日は短い。1日は長く1年は短い。同じ長さなのに、長短を感じる感覚がそれぞれ違う。私はというと、50歳を過ぎたあたりから、猛烈に1日が早くなり、今では出来ることなら食事の時間と睡眠の時間を削りたいと切望しています。風呂には入りたいです、最低でも日に2度は。
「時」の存在を否定する最大の根拠は「最後の駒」が存在しないということです。例えば砂時計。最後の砂が落ちたので3分です。はい、フタを開けてカップ麺を食べましょう。では、最後の一粒の砂を1万個に砕いて、その最後の一粒が落ちてはじめて3分じゃないのかね。いやいや、その1万個に砕いた砂の一粒をさらに100万個に砕いて・・・つまり、3分の終了、カップ麺の完成は永遠の彼方ということになります。
これを、屁理屈ととるか、なるへそまてよ、と思うかが、宇宙哲学への入り口です。
かつては日本には日本の、中国には中国の、独立した暦、いわゆる旧暦があるように、それはその国の学者たちが、自国の天体を見て決めた暦なのですから、国(位置)によって異なるのは当然です。
ゴルゴ13ほどになれば、捕らえられた鉄格子のわずかな隙間から見える天体と体内時計の日時から、自分の居場所を割り出す術を身につけています。逆にいる場所と天体の位置から正確な日時を割り出すことも可能です。
そもそも、今で言う西暦とはなんぞや。ガッコではAC、BC、キリスト様の前と後ですよね。まあそうなんですけど、2000年前に日本に住んでいた人たちは、イスラエルのキリスト様のことを知らないわけで、西暦とはなんやとなるわけですよ。
グレゴリオ暦て聞いたことあると思いますけど、ローマ教皇グレゴリウス13世がそれまで運用されてたユリウス暦を改良したんですよね。と言うのも、その方がより精度が高かったからです。
グレゴリオ暦は、平年では1年を365日ですが、400年間97回の閏年を置いてその年を366日とすることにより、400年間における1年の平均日数を、365日 + (97/400)日 = 365.2425日、としたんです。この平均日数365.2425日は、実際に観測で求める平均太陽年(回帰年)の365.242189572日に比べて26.821秒だけ長いだけで、それまでのユリウス暦に比べると格段に精度が向上というわけです。どうでしょうか、アタマ痛くなりましたよね。
これは実際に1582年10月15日(グレゴリオ暦)から運用されました。現在、世界各国で用いられている太陽暦の元祖です。グレゴリオ暦を導入した地域では、ユリウス暦に対比して新暦と呼ばれています。
日本では1872年(明治5年)に導入されました。明治5年12月2日(旧暦)の翌日を明治6年1月1日(新暦)。グレゴリオ暦の1873年1月1日としたのです。
ところがですよ、やはり導入はもめにもめたんです。政府の役人のゼニカネですけどね。
実は布告から実施までわずか1か月。問題は旧暦では翌明治6年が13か月になるため、明治維新早々に財政難を起こしていた明治政府が役人に13か月分の俸給を払いたくなかったのです。しかも12月の分についても2日間しかないことを理由に俸給をカットしたのですわ。
このあたりから政府と役人(官僚)は、じゃあ年貢上げるべえ、となってですね、今現在、我々が全く持って意味不明、わけのわからん税金を納めるという仕組みが出来てですね、役人天国と呼ばれるに至ったのです。
いかがでしょうか?
朝っぱらからアタマ痛く、怒りも湧いてきたでしょうよ?
まあ、ここはひとつ、梅干しでも舐めて心静かにお出かけください。
本日もついてる 感謝してます。