少数派日記

社会派エロブログ、少数派日記です。

“安藤総理の少数派日記”

390  喫茶店設立状況27

天気予報ははずれ、東海地方に台風は来なかった。
この日は母親と資金のことで口論となった。
アムウエイの調理器具(インダクションレンジ=39350円)を購入し、まだ揃えなければならない備品、電子レンジ、オーブントースター、給湯器、電話、ガス台、雑貨、食器など、ざっと30万円ほどかかる。さらにオープンすれば、食材費、人件費、光熱費などもろもろの運転資金がかさむ。自宅なので家賃が発生しない分は助かるのだが。
廃材を利用し、食器もサンプル品や、未使用のリサイクル品などデザインより価格を優先して揃えたつもりだが、すべてが無料というわけではない。27坪の店を造るにはそれなりの費用がかかる。人件費は同級生のトヨジが友人価格で請け負ってくれた分だけで、あとはみな無給のボティアだ。水道工事も知立高校の野球部の杉浦先輩に同窓価格でやってもらった。電気関係はトヨジの町内会の島田電気さんに、これまた格安価格でやってもらった。僕も東京から3000円のバスでの往復だ。新幹線など一度も利用していない。とことん経費を節約して、いくらで店ができるものなのかチャレンジしているつもりだ。
しかし母親がこう言う。「私がどんなに節約、倹約しても、あんたがお店でお金をどんどん使っちゃう。ばかばかしくてやってられんわ・・・」
現在のところ、運転資金は父親が残してくれた会社名義の口座から出している。法律的にはこれは母親と僕の共有財産だが、僕は全くタッチしておらず、全部、母親が管理しているので、実際、口座にいくら残高があるのか大まかな数字すら僕はまったく知らない。
税制上、母親にも家賃収入があるということで、母親は医療費が3割も取られると医者に行くたびに嘆いている。医療費に関しては僕の方がかなり払っているので、同じ家族で2人が揃って3割も払うのはどうかと思うのだが、帳簿上、両方に収入が発生している以上仕方がない。
口論になった原因は母親は「節約、倹約」と言っているが、実は朝から僕の食卓には豪勢なステーキが出たりする。ものすごく有難いのだが、この肉、いったいいくらするのか、とこちらが憂鬱になる。
「これ高かったんだから・・・」と必ずひと言あるのが、どうも気に障り「半額の肉や魚でいいから(目の前のイトーヨーカドーでは6時を過ぎると肉や魚が半額になるのだ)」と反発してしまう。
東京の自宅近くのスーパーは深夜1時まで営業で11時を過ぎると半額になるので、僕はそれを目指して買いに行く。1分前まで500円の肉魚が1分待てば250円になるのだから、僕はそれならありがたくいただくが定価の食品など食べる身分でないことは自分が一番よくわかっている。
それで浮いた250円をビジネス(喫茶店)に回したいのだ。これをケチだと思う人には、きっと経営者としてのセンスがないと思う。
喫茶店のように薄利の商売は、どれだけ、お客さんの不快にならない程度に経費を削減するかが技術だと考えている。
50を過ぎて、東京でコンビニ弁当をむさぼる息子を哀れに思い、朝から豪華なステーキを用意してくれる母親の愛情には感謝しつつも、今はそのステーキの金を運転資金に回したい、というのが本音だ。
仮面ライダー1号が東京からやっと長袖シャツを送ってくれた。母親が「イト―ヨーカドーで980円の長袖があったから買ってあげる」と数日前から言ってくれたが、それもいらなかった。1000円の送料で段ボール一箱分の長袖が届くのだから。長袖代の980円さえも店のことに使いたいのです。