519 人間電磁波
「人間電磁波」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?
電磁波とは電磁場の周期的な変化が、真空中や物質を伝わる横波のことで、例えばテレビのリモコンなどのようなものです。リモコンの同一周波数のボタンを押すとチャンネルが映るのと同じ理屈です。まだコンピュータ制御が確立されていなかったころのコインパーキングでは、テレビのリモコンのスイッチを押すと、周波数が合う機械がよくあり、料金を入れなくても、ストッパーが解除され、無料パーキングになる、なんてこともままありました。
さて、このようなリモコンが人間の体内に内蔵されているのが、人間電磁波、あるいは電磁波人間と呼ばれている人々です。推定では10万人にひとりと言われていますが、実は僕がそうです。
過去に何度か書きましたが、新品のパソコンを5台連続で、しかも指を一切触れずに破壊しました。購入先のヤマダ電機の販売員も半ベソで対応してくれ、6台目でようやく作動しました。ヤマダ電機の販売員によれば、過去にも電磁波人間に販売した経験があり、その人は6台連続で破壊したそうで、さすがに「お詫びを入れて、丁寧に購入をお断りした」そうで、僕もあと一台破壊したら「購入お断り」だったそうです。その時は東芝のダイナブックでしたが、使い始めて半年後、ひどい嵐の日に突然、作動しなくなりました。東芝に修理に出したところ「遥かかなたで落ちた落雷による電波障害の可能性があります」なんて説明を受けたけど、そんなこと言ってたら雷が落ちる度に日本中の東芝のパソコンはぶっ壊れてしまう。まあ、僕の電磁波に落雷が反応して余計な電磁波を飛ばして破壊したのは事実だけど、修理料金を請求されるのが嫌だったので「そんなことってあるんですか〜」ととぼけておいた。
現在使用中のこの富士通のパソコンはジャパネットタカタの通販で購入したものだが、使用後2日で壊れた。すぐに担当者が調べに来たけど、「これはもうダメですね・・・」と新品に代えてくれた。
今月に入ってからも軍人病院にて最新鋭のエコーマシンを2台連続で破壊してしまい、申し訳なく思っている。あれはかなり高額だぞ。
で、昨日(12/30)の話だが、笹塚の駅で僕のパスモが引っかかった。
彫刻家の山本先生との待ち合わせのため京王線に乗ろうとしたのだが、僕のパスモが何度やっても作動しない。料金切れなどあり得ないのだが、もしかしたら料金不足かと思いチャージに行くが、ここも「使用できません」の表示が出た。仕方ないので駅員に調べてもらうと「お客さん、昨日、小田原から電車に乗られましたか?」と聞かれた。「乗るには乗ったけど、ロマンスカーだからパスモは使っとらんよ」と答えた。
使うも何も、パスモはずっと腰のウエストポーチの中に入れたまんま、取り出してすらいないのだ。それなのに小田原の改札を通過しただけで反応してしまうのか?駅員は「あり得ない」というのだが、実はこんなことが、過去に一度や二度や、三度や四度ではないのだ。
今回はまさに昨日の出来事で、小田原という身に覚えのある地域に限定されていたので合点がいったのだが、行ったこともない駅名が表示され2000円以上の多額の電車賃が引き落とされていたことが過去少なくとも2回。少額はしょっちゅう。逆に請求されないケース(タダ乗り)もしょっちゅう。パスモもスイカも両方ともそうだ。僕は、カードの変更を何度か申し込んだが駅員は正常に作動していると受け付けてくれなかった。が、カードをバックから出さずに人間が通過しただけでチャージされてしまうなら、これはもうカードの問題ではない、僕の責任だ。
飛行機での金属検査でも僕の場合100%探知機が反応する。ボディチェックされなかったことは過去に一度もない。「人相を見てボディチェックするのか」と毒づいたこともある。しかし必ず「体内に心臓ペースメーカー、もしくはボルトの埋め込みがあるか?」と聞かれるので、もう観念して何も言わず、大人しく靴も靴下も脱ぎ、言われるがままに従うことにしている。
この特異稀な人間電磁波、たとえば環境保全とか省エネエコ化とか、何らかの社会福祉に使えないものなのか?年賀状の一枚も書くことなく、年の瀬大晦日に、そんなことを思っている。