あれから何日の日々が過ぎたのだろうか？
３月８日、12時37分、こんなメールが僕に届いた。
「去年の四月、ニューヨークの空港でありがとうございました。まだ、覚えていますか？私はあの中国語を話せるハーフの女の子です。あのとき先に外へ行ってしまってすみませんでした」
「もちろん覚えているよ。元気？いま、どうしているの？」僕は速攻で返信した。
「こちらこそ覚えていてくれてありがとうございました。本当に嬉しいです。上海？実は昨日、上海の実家から東京に戻って来ました。私がなんか、役に立つことがあれば言ってください。ニューヨークでは本当にありがとうございました」
「え〜そうだったの。じゃあ昨日メールくれたら上海で会えたかもね。僕は昨日、复旦大学に行きましたよ」
「ホントですか？私の実家は复旦大学にめちゃ近い。だから私も近くに居ました。ゆっくりお話がしたいですね。今度はいつ日本に帰っていらっしゃいますか？」
そしてＣＳのメールアドレスから僕と彼女の誕生日が１日違いだとわかる。
「縁だね。やばい・・・。いつ東京に来ますか？お会いしましょうね。ＣＳ」
そして地震。
「今日の便で上海に帰ります。もし時間が空いていたら上海でお会いしましょうね。ＣＳ」3/17 10:11。
かくして僕らは上海で再会した。
茶髪で遊び留学っぽかった彼女は、髪を黒に戻し、ポニーテールで結ぶと超知的な美人。裕福な家庭だがアメリカ留学費用はすべて、自分のアルバイトで貯めた貯金でまかなったそうだ。
